Monday, June 2, 2014

法学部生並みの感想 ~野中美郷さんの芸能界引退を定義する①~

さて、先日のブログ更新が実に約3週間ぶりということでした。
本来は毎日書こうと思ってたのですが、なかなかうまくいかないものです。

ツイッターでは、6月からこまりこに推し変してます。
一応ね。さまざまな方にさまざまなメンバーを推薦されてますんで、これから動きがあるやもしれません。


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さて、本日から掲題の通り、法学部生並みの感想シリーズ(略称:法並感 / ほなみかん)というものをやってみようと思います。

目的は自らの学習の助けにするためです。
成績の非常に悪い私ですので、内容の真偽の保証はできません。
むしろ間違っている点はぜひ指摘してほしいです。

本日のテーマは、「契約法の観点から野中美郷の芸能界引退を定義する」でございます。


[1] 趣旨目的

5月31日をもってプロダクション尾木との契約が終了したわけですが、その事実をもって野中美郷さんが6月1日から一般人になるといった解釈がネットでなされていました。

しかしマスメディアが発表する記事を見る限りそのような解釈がなされているとは思えません。

今年2月にAKB48を卒業することを発表した野中美郷(23)が8日、自身の公式ブログを更新。今月31日をもって所属事務所・プロダクション尾木との契約終了を報告するとともに、芸能界を引退することを発表した。
(AKB卒業の野中美郷、芸能界引退を発表「たくさん悩んだ結果」  (AKB48) ニュース-ORICON STYLE- http://www.oricon.co.jp/news/2037266/full/
この記事を例にとってみますが、
契約終了の報告とともに、芸能界引退の発表をしたとは書いてあります。
しかし契約終了と同時に芸能界を引退するとはどこにも書いていません。

そもそも芸能活動は芸能プロダクションに入っていなければできないなんてことはありません。実際、ふなっしーは事務所に入っていませんし、武井壮さんも入っていませんでした。(現在は入っているらしいですが)

また、野中美郷さんは、現在も音ゲーに存在しており、9月の握手会に参加するなど、とらえ方次第では芸能活動をしていないとも言えません。

では野中美郷さんが一般人になるのはいつなのか?
それを自分なりに考えてみたいと思います。




[2]芸能プロダクションとの契約とは

まず、予備知識として、芸能プロダクションと契約を締結することに関する法律関係を整理したいと思います。とはいっても野中美郷さんとプロダクション尾木間で結ばれている契約を見ることは当然できないので、一般論として議論することしかできません。ご了承ください。

一般的には野中美郷さんとプロダクション尾木の間には、マネジメント契約が結ばれているものと思われます。

すなわち、野中美郷さんが芸能活動をする上において、営業をしたり予定を組んだり報酬の管理をしたりするマネジメントの部分だけ、プロダクション尾木に委託しますよという約束をしたということです。(委託されたマネジメント業を実行するのがいわゆる「マネージャー」さん)

そしてその約束がなされた結果、野中美郷さんはプロダクション尾木に所属するというあつかいになるわけです。

一方芸能事務所に所属していない、すなわち、そういったマネジメント契約をだれとも結んでいないふなっしーは中の人が自らテレビ会社やイベント主催会社と連絡を取り出演交渉をするわけですね。

あくまで芸能事務所に所属するということは、芸能界に入ること、活躍することを達成するための一つの手段に過ぎません(しかし強力な手段であることに変わりはありません)

そのため、野中美郷さんが尾木プロとの契約を終了し芸能事務所に所属しなくなったとしても、野中美郷さんは芸能活動を続けることは可能です。(実際には引退を明言していますが)



[3]9月の握手会は芸能活動に入るのか

前述のとおり、一般論として議論するしかできません。
インターネットに転がっていた契約のテンプレートを見ながら芸能活動に握手会が包含されるかを考えてみます。
第1条(定義)
本契約上の「芸能活動」とは、国内外を問わず次に定めるとおりとします。但し、これらは例示的なものであり、芸能活動には原則として甲の表現及び創作に関する全ての活動並びに芸能に関する一切の活動を含めるものとします。
①出演:地上波テレビ放送、ケーブルテレビ放送等のあらゆる公衆放送媒体への出演等及びネットワーク配信、ウェブサイト等のあらゆるインターネット媒体への出演等並びにラジオ放送、有線放送、新聞、雑誌、映画、イベント会場、講演会場への出演等その他現存し、又は将来開発される全ての視聴覚媒体への出演等。
(藤枝法務事務所のWebページより一部を引用 http://it-chizai.sakura.ne.jp/format/management.html

「表現及び創作に関する全ての活動並びに芸能に関する一切の活動」が芸能活動に該当するとされ、その例として①以降に具体的に記述されている構成となっています。
しかしいまいちわかりにくい。

では具体例で考えてみましょう。
プライベートの友達と握手をする行為は、芸能活動に当たらないでしょう。
しかし街でばったりあったファンと握手することは芸能活動に当たるでしょうか?
またその際にファンから握手料をとったらどうなのでしょうか?
そして売名目的で事前に告知をしてファンを集めていた場合はどうでしょうか?

条項として定義づけが一応なされているとはいえ、なかなか線引きが難しいですね。

個人的には、商売の意思や行動が明確にあるかによって線引きされると思います。
偶然ばったり会った人と握手をする行為までマネジメントするというのは現実的に厳しいですし、
そもそもマネジメント契約を結ぶ目的は互いの利益を図るためのものです。

この線引きが仮に正しいのであれば、9月の握手会は芸能活動にあたるでしょう。
CDという対価を払って握手という行為を行うのですから。


◇◆◇◆◇


以上をまとめてみますと、
野中美郷さんは、9月の握手会では尾木プロとの契約終了後も、芸能プロダクションに所属しないまま芸能活動を行っているという状態になりそうです。

しかしそれはそれでおかしな話であるイメージを抱いてしまいます。
芸能界引退するから尾木プロをやめるのに、やめた後も活動してるなんてどうもつじつまが合わないからです。

次回は契約が終了する場面を詳しく解剖して、このからくりについて考えてみたいと思います。

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