Tuesday, July 14, 2015

悲しみの忘れ方

感動というのは、追体験を通して生まれてくる。

人は物語を見るにあたり、登場人物と似たような経験をすればするほど、共感を覚え、感情をシンクロさせることができるようになるのでしょう。



乃木坂46のドキュメンタリー映画を見てまいりました。

ものすごく泣きました。
簡単に感想を書いてみようと思います。

以下ネタバレ要素が入っています。




①「陰」があるからこそ美しい

映画は、生駒ちゃんが、母のナレーションを軸に、加入以前を振り返るところから始まります。
メンバーの過去は、決していい思い出なんかではありません。
でもそんな過去から生まれ変わるために、乃木坂という場所に入る決断をする。
そして今の舞台で、現れる壁から逃げずに戦っていく。

こういった一貫性のあるストーリーを5人分、そしてその他のメンバーの話も交えながら見ていきます。タイトルを見て納得し、西武ドームのソロ曲を聴いてさらに納得し、エンドロールの曲を聞いてまた納得といった感じです。そして自分も戦わなきゃ!とひたすら思わされるわけでありました。

個人的には生駒さんの部分に一番涙しました。
楽曲ではセンターに選ばれるのに、プリンシパルでは全くファンに評価されないとひたすら苦悩する姿。すごくグッとくるものがありました。



②悲しみの「忘れ方」という論理に全メンバーの歴史が収斂されてよいのか

映画は、乃木坂46の年表に一応沿って展開しますが、乃木坂46というグループ自体の歴史を追うというよりも、そういう年表の中で、各メンバーが何を思い、どうなっていったのかのところに重点を置いています。

ただこのメンバーに関しては、どうしても1期生で、かつ選抜メンバーが中心に選ばれています。
選抜メンバーでないメンバーにとって、抱いている感情が果たして、悲しみの「忘れ方」なのか。これは個人的には疑問だったりします。
主に描かれたメンバーは加入前の過去を忘れ去るために新たな環境で生まれ変わっていく一方、あまり描かれなかったメンバーはむしろ加入後のほうが悲しみを生んでいる可能性は高く、かつその悲しみをエネルギーに変えて頑張っている節が感じられるわけです。

とはいうものの、本作はドキュメンタリー1作目であり、歴史もそこまで深くない以上、そういう描き方になるのはある意味しょうがないことではあるので、次回作等で掘り下げていただけたら嬉しいかなとも思いました。



1回見るだけじゃ、正直消化しきれない部分ありますよね。
記憶しきれない部分もたくさんある。

機会があったらもう一度見に行ってみようかななんて思います。


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